やって来ました。長崎くんち生中継です。
現場は6日の朝から。諏訪神社です。
中継車は直接横付けできませんので、写真にある鳥居の先の
長坂(階段)の下位置からケーブルを這わせます。
麓から、踊り場・桟敷席のある坂の上まで
各局、協力しながら中継セッティングに臨み、無事完了。
前回と違って天気に恵まれました。
途中蒸し暑かったものの、夕方には涼しい風が吹き込んできました。
その後、一時解散となり
そして…
長崎くんち初日。午前5時。
まだ空も真っ暗な中、並び客がすでに何十人と集まっていました。
明るくなり、中継開始。
あっという間に席は埋まっており、大変な賑わい。
自分は踊り場の真正面のカメラの後ろに付きました。目の前で奉納を見られるのはまさに役得。
後半の獅子踊(ししおどり)、オランダ船、龍踊(じゃおどり)といった
大迫力の演し物(だしもの)に興奮しつつも、無事に中継は終了。
しかしながらドキリとした場面もありました。
演し物の船がこちら方向へ突進し、急ブレーキで船を止めようとした演者の足が
あぐらの態勢になっていた隣のカメラマンの足の間に入り込み…
船はピタリと停止してセーフ。さすが。
くんちの醍醐味は、まさにこういったドキドキハラハラするシーンにありますね。
他のカメラマン達もギリギリまで攻めた映像を撮るためにプロ根性を発揮していました。
それくらい高揚と臨場感のある、迫力満点の生中継でした。
自分だったら腰が抜けて撮り続けられないかもしれません。(笑)
それから
踊りを披露し終わった出し物は街へと繰り出していきます。
これを庭先回りといって、各演し物が3日間を通して、市内のあらゆる場所・店舗を回ります。
そして中央公園に設営された会場へ入っていきます。
ここでも踊りを披露します。
続々と見物客が公園前の歩道で出待ちしています。
今度は夕方の番組の中継開始です。
こちらは川船。暗くなってくるとライトが点いて、煌びやかできれいでした。
2回中継を行い、この現場も無事に終えました。
夜になっても踊り子たちの勢いは衰えず。
大トリだった龍踊が狭い道路を掻き分けるように巡っていきました。
最終日まで街を盛り立てた長崎くんちの様々な演し物たち。
たくさんの観光客もいらっしゃり、いつになく街は活気づいていました。